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2010 年 のアーカイブ

「あれから20年、これから20年」未来に届くアート展 | 展覧会

これまでガーディアン・ガーデンは、コンペティションギャラリーとして公募展を中心に活動をしてきました。その活動の中で多くの若い作家たちと出会い、多くの作品を展覧会という形で世の中に紹介してきました。その中から現在、各界で活躍する作家たちが飛び出しています。

そこで20周年を迎えるにあたり、これまで関わった作家の方々に「20年後の未来」というテーマを投げかけ、ハガキサイズの作品を制作してもらうことにしました。『ひとつぼ展』や「1_WALL」と同様に、これまでのジャンルに合わせて、グラフィック、写真と会期を2回に分け開催します。20年後の未来の風景を創造する、20年後に残したいもの、残したくないものを描く、撮るなど様々な作品が見られることと思います。そして会場に訪れるお客様も一緒になって「20年後の未来」を想像し、ドキドキするような展覧会にしたいと考えています。

また、今回展示した作品を、20年後に作家の希望の場所に届けるといった企画も同時に行います。制作した本人も次回作品と向き合うのは「20年後の未来」となります。20年後に見ても新鮮で、普遍的な作品を作ってくれるはずです。ぜひご期待ください。

以上、公式サイトより

公式サイト
「あれから20年、これから20年」未来に届くアート展 リクルートの2つのギャラリー
会場
ガーディアン・ガーデン
会期[グラフィック展]
2010年10月18日(月)~2010年11月1日(月)
会期[写真展]
2010年11月4日(木)~2010年11月18日(木)
休館日
日曜・祝祭日および11月2日休館
開館時間
午後12時~午後7時
観覧料
無料
カテゴリー: イベント情報 タグ:

UNDER THE SUN / ガスタンク : 横尾忠則 | ジャケットデザイン

UNDER THE SUN UNDER THE SUN
GASTUNK

テイチク 1999-09-22
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日本のパンクロックを語るときには欠かせないバンド「ガスタンク」のメジャー移籍第一弾アルバム。ジャケットデザインも日本のアートシーンを語るときには欠かせないアーティストの横尾忠則さんです。

横尾忠則さんはマイルス・デイビスの『アガルタ』やサンタナの『ロータスの伝説』、国内では山口百恵の『COSMOS 宇宙』や一青窈の『江戸ポルカ』など数多くのジャケットデザインを手掛けている。その多くの作品で見ることができる、時空を超え、多様な技法を織り混ぜて展開される横尾忠則ワールド。横尾さんのアートワークは何も語ること無く、だたその世界に入り瞑想することで師とのコミュニケーションがはかれるデバイスみたいです。それは冷たい無機質な機械ではなく、いうなれば、横尾忠則さんの出身地である西脇で作られる職人的なシャツ地のように、職人的な情熱を感じられる魂をもった存在。

このガスタンクのアルバム。ボクはアナログ盤しか持っていないのだけど、見開きジャケットになっていて見ごたえがあります。

デザイナー
横尾忠則 – Wikipedia
TADANORI YOKOO OFFICIAL WEBSITE
参考サイト
GASTUNK – Wikipedia
参考サイト
GASTUNK Official Site
発表
1987年6月

Yellow Submarine / The Beatles : Heinz Edelmann | ジャケットデザイン

イエロー・サブマリン イエロー・サブマリン
ジョージ・マーティン・オーケストラ ザ・ビートルズ

EMIミュージックジャパン 2009-09-09
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制作当時にメンバーから「出来の悪いアルバム」と酷評されているビートルズの11作目のオリジナル・アルバム。

『イエロー・サブマリン』のアートワークはポップアートのアーティストピーター・マックスによるものという記述も見かけるけど、正解はハインツ・エーデルマンです。

ハインツ・エーデルマンは1934年、チェコスロバキア生れのイラストレーターで、デュッセルドルフ芸術アカデミーで版画を学んだ後、イラストレーター、デザイナーとして劇場用ポスターを手掛けている。ロバート・R. ヒエロニムスの『イエロー・サブマリン航海記 ビートルズ・アニメーション全記録』によれば、エーデルマンは『イエロー・サブマリン』のデザイナーとたてまつられるのを故意に避けていたみたいです。彼はビートルズの音楽に興味が無かったし、ビートルズのメンバーも制作当初この作品のコンセプトに乗り気ではなかった。このような状況で手掛ける仕事は、エーデルマンにとってはただビジネスとして割りきってこなしていた案件だったのだろう。

しかし、エーデルマンの凄いところは、この状況下でも最高のクオリティで仕事をし、作品が目に見える形になるにつれて、ビートルズのメンバーに興味感心をもたせていったことである。彼の職人的な姿勢には見習うべきところが多い。

Artwork
Heinz Edelmann – Wikipedia
参考サイト
Yellow Submarine (album) – Wikipedia
参考サイト
Yellow Submarine (film) – Wikipedia
参考サイト
イエロー・サブマリン – Wikipedia
発表
1969年1月13日

プロと卵のエコデザイン展2010 ~地球生活~ | 展覧会

プロの工業デザイナー(17名)と、デザイナーの卵達(学生37名)が、協働するデザイン展。

2010年は、「地球生活」をテーマに、様々なエコデザインプロダクトを展示。

昨年の最優秀賞はプランターとカーテンとをマッチングさせた『utsuroi』。その前の2008年最優秀賞はパーツ交換できる靴『echose』でした。今年の作品が楽しみですね。

公式サイト
JIDA|東日本ブロック環境委員会|エコ展
会場
Living Design Center OZONE
会期:前半
2010年9月23日(木)~2010年10月5日(火)
休館日
水曜
開館時間
午前10時半~午後7時
観覧料
無料
カテゴリー: イベント情報 タグ:

Nevermind / Nirvana : ROBERT FISHER | ジャケットデザイン

ネヴァーマインド ネヴァーマインド
ニルヴァーナ

USMジャパン 2009-06-24
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ニルヴァーナのセカンド・アルバムで、曲も素晴らしいけど、ジャケットデザインにおいても、ロック史における最重要アルバムの一つだと思う。

スイミングをしている赤ちゃんが1ドル札に今にも喰らいつく様子は、ニルヴァーナの音楽のみならずグランジやその当時の時代性をうまく表現している。

ロバート・フィッシャーのユーモアーあふれるアイデアと、カーク・ウェドルによるすばらしい水中写真には脱帽させられる思いです。

Artwork
ROBERT FISHER
Cover Photo
Kirk Weddle
Photography
Michael Lavine
Michael Lavine – Wikipedia
参考サイト
Nevermind – Wikipedia
参考サイト
ネヴァーマインド – Wikipedia
発表
1991年9月24日

宣伝デザイン―企画から印刷まで : 岡秀行 | グラフィック

宣伝デザイン―企画から印刷まで (1956年) 宣伝デザイン―企画から印刷まで (1956年)
岡 秀行

美術出版社 1956
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1930年に日本の総合デザイン事務所の草分け「オカ・デザインスタジオ」を設立した(設立年に関して、インターネットで調べると1935年と言われているけど、本書の著者プロフィールでは1930年となっている)岡秀行さんの著作。

CTPやインクジェットプリント、そしてデジタルカメラの普及や、広告宣伝におけるマーケティング手法の導入など、この著作が執筆された当時(1956年)と2010年の現在とでは時代背景は大きく変化しているけれど、宣伝デザインの基本的なことはこの著書が書かれた当時と変わっていないことが、この本を読むとよくわかる。

「印刷所は安くして注文をとりたいから、デザイン料はサービス位に考えて、印刷費のなかにデザイン料を含めてしまうことがあります。これではデザインの主体性も、アートディレクターの存在理由も無意味になります。出来上がった印刷物の効果などは問題のないやり方です。」

21世紀の現在になっても、「何人かのデザイナーにただ漠然とデザインさせ、そのうちの一つを」選んだり、「校正の回数をむやみと多くし、仕事のスピードを減殺してしまう」など、岡さんの危惧は解決されずに今でも平然となされている。

ブロードバンドによりインターネットがより身近なものになり、人々のライフスタイルが大きく変わろうとしている。そして、グラフィックデザイナーやアートディレクターのあり方も転換期にきているような気がする。注文主と作り手の関係もこれを機に変わってもいいのではなかろうか。

それほどページ数は多くないパッケージの章には、ル・コルビュジエの思想にインスパイアされた「容器(パッケージ)として機能を完全に消化しているものは、必ず美しい形を持っている筈です。」という言及に見られるように、のちに日本の伝統的な包装技術の収集・研究で国際的に注目された岡さんの思いが随所に込められていて勉強させられました。

2010年の今でも、アートディレクターの入門書として多くの教訓を与えてくれる良書。

著者
岡秀行
出版社
美術出版社
発売日
1956年7月

山本ヒロキ展「Parallel Universe」 | 展覧会

http://www.flickr.com/photos/iembrace/4138026189/

By i.embrace

Creative Commons —Attribution-ShareAlike 2.0 Generic

アートとデザインの「あいだ」

事象と事象の「あいだ」

行為と行為の「あいだ」

ミクロとマクロの「あいだ」

アナログとデジタルの「あいだ」

そういえば「人間」という言葉も「人」と「人」との「あいだ」と書く。

あまり難しいことは考えないで山本ヒロキ氏の作品を眺めていると、不思議な感覚になります。

公式サイト
山本ヒロキ展「Parallel Universe」
アーティスト
marvin
会場
青山ブックセンター本店内・ギャラリー
会期
2010年9月1日(水)~2010年9月20日(月)
休館日
会期内無休
開館時間
午前10時~午後10時 ※最終日午後7時まで
観覧料
無料
カテゴリー: イベント情報 タグ:

182人のイラストレーターが描く 新訳イソップ物語 | 展覧会

182人のイラストレーターが描く 新訳イソップ物語 182人のイラストレーターが描く 新訳イソップ物語
東京イラストレーターズ・ソサエティ

小学館 2010-07-20
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「アリとキリギリス」「ウサギとカメ」「金の斧」「北風と太陽」など、学校教育の教材としても取り入れられているイソップ物語。紀元前6世紀から語り継がれ、絵本やアニメなど歴史とともに形を変えて、現在でも多くの人に親しまれている。

和田誠、安西水丸をはじめとする182人の日本を代表する人気イラストレーターが描く、イソップ物語の世界。新たに翻訳した読みやすい文章と、千変万化のイラストが醸し出す、今までに無いイソップ物語本。原画も展示されているうえに、購入しやすい価格で販売もされていて、お得な展示会です。

公式サイト
182人のイラストレーターが描く 新訳イソップ物語 リクルートの2つのギャラリー
書籍
182人のイラストレーターが描く 新訳イソップ物語
会場
クリエイションギャラリーG8
会期
2010年8月23日(月)~2010年9月17日(金)
休館日
日・祝日
開館時間
午前11時~午後7時 ※初日のみ、午前10時半より開館
観覧料
無料
参考サイト
イソップ寓話 – Wikipedia
カテゴリー: イベント情報 タグ:

石元泰博 桂離宮 | 展覧会

石元泰博 桂離宮 石元泰博 桂離宮
石元 泰博

六耀社 2010-05
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モダンな作風で日本の写真界に大きな影響を与え、現在も精力的な活動を展開している写真家、石元泰博さんが京都の桂離宮を撮った写真展。

「自然の力に逆らって変わらぬようにするのではなく、変わることを育み、生かす」「どこにでも潜んでいる美しさが、わかりやすい形でたくさん再構成されている」そんな桂離宮の美しさが堪能できる写真を展示会場という空間で観ると、書物とは違った発見ができるかもしれませんね。

以下、出版社紹介文より抜粋

写真家・石元泰博が1954年に撮影した「桂離宮」を、半世紀の時間を経て世に問う、平成版「石元泰博 桂離宮」。

石元泰博の眼が捉えた桂離宮の美の本質をモノクローム写真で堪能することができます。

公式サイト
第668回デザインギャラリー1953企画展「石元泰博・桂離宮」
アーティスト
石元泰博 – Wikipedia
書籍
石元泰博 桂離宮 – 石元泰博 / 六耀社(りくようしゃ)
会場
松屋銀座7F デザインギャラリー1953
会期
2010年8月18日(水)~2010年9月15日(水)
休館日
会期内無休
開館時間
午前10時~午後8時 ※最終日午後5時閉場
観覧料
無料
カテゴリー: イベント情報 タグ:

Let’s Dance / David Bowie : Mick Haggerty | ジャケットデザイン

Let's Dance [ENHANCED CD] Let’s Dance [ENHANCED CD]
David Bowie

Virgin Records Us 1999-08-26
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スティーヴィー・レイ・ヴォーンのギターが素敵なデヴィッド・ボウイの14枚目のアルバム。1983年にリリースされ、全世界で爆発的なヒットを記録している。

アートワークを手掛けた布陣もすばらしい。1978年にボウイの舞台美術も担当しているポップ・アーティストのDerek Boshier。2010年に発売された『STATION TO STATION SPECIAL EDITION』のブックレットにも携わっているKevin Cann。そして、このアルバムのカバーデザインを担当した人物が、スーパートランプ『Breakfast in America』のジャケット・アート・ディレクションでグラミー賞を受賞しているMick Haggertyで、写真はハリウッド俳優のポートレートを多く手掛けているGreg Gormanである。ちなみに中面の写真はロック写真の中心人物の一人Denis O’Reganです。

ミック・ハガティーはロンドン生まれのデザイナー。1973年から74年にRod Dyer Inc.で幅広いジャンルでレコードアルバムのデザインを手がけている。その後独立し、Mick Haggerty Designを設立し、レコード・ジャケットのみならず、広告の仕事もしている。また、ホール&オーツの『Family Man』、エアロスミスの『Walk on Water』、PILの『Warrior』など、ミュージックビデオのディレクターとしてMTVからも賞を贈られている。現在はBrains Inc.でデザインとアートディレクションを担当する傍ら、フリーで様々な活動をしている。彼の多様な色使いと、斬新な構図は勉強になります。

Cover Art, Logo
Mick Haggerty
Paintings
Derek Boshier – Wikipedia
Derek Boshier The Artist’s Site
Package Design
Kevin Cann
Cover Art, Logo
Greg Gorman – Wikipedia
GORMANPHOTOGRAPHY.COM
Cover Art, Logo
Denis O’Regan – Wikipedia
Denis O’Regan Rock photographer
参考サイト
Let’s Dance (David Bowie album) – Wikipedia
参考サイト
レッツ・ダンス – Wikipedia
発表
1983年4月