レスポンシブ・ウェブデザイン標準ガイド / こもりまさあき | 書籍
レスポンシブ・ウェブデザイン標準ガイド あらゆるデバイスに対応するウェブデザインの手法 こもりまさあき エムディエヌコーポレーション 2012-05-25 |
スマートフォンが急速に進み、HTML5も多くのブラウザが対応するようなったことで、ワンソースで全デバイスに対応したページを作りたいと思っている人は多いと思う。そして、ネット上のいろんな情報を参考にしながら、CSSやJavaScript、CGIを巧みに使って、試行錯誤しながら作っていることだろう。
この書籍はワンソースで全デバイスに対応したページが表示されるように作る「レスポンシブ・ウェブデザイン」について、その情報をきれいに整理して書かれている。そして、この本のいいところは、技術的な手法だけでなく、レスポンシブ・ウェブデザインでサイトを制作するにあたっての進め方まで記載されていることである。実際に、技術的な面も重要だけど、設計段階で熟慮して進めることも大切で、これを怠ると、そのサイトは不良品というレッテルを押されることになる。余談だが、緻密にレイアウト設計し、的確な技術で実装しても、出来上がった制作物にデザイン的な魅力が無くては駄目だと思う。そんな中、カネボウ化粧品のサイトは素晴らしい(2012年6月)と思った。
この書籍の「はじめに」で書かれている「スマートフォンやタブレット端末の登場により、今Webの世界が変わろうとしています。これまでインターネットに接続しWebサイトを閲覧可能だったPCや携帯電話だけを相手にすればよい時代は、いよいよ終わりを告げるかもしれません。」という冒頭の一文は、制作の現場でスマートフォンサイトの案件が増えていることを考えると、そのまま現実になっているようである。
2012年度において、Webデザインに関してためになる一冊。
- 公式サイト
- レスポンシブ・ウェブデザイン標準ガイド
- 著者
- こもりまさあき – gaspanik weblog
- 出版社
- 株式会社エムディエヌコーポレーション
- 発売日
- 2012年5月25日