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ゴールデン☆ベスト / 紅麗威甦 | ディスクデザイン

ゴールデン☆ベスト 紅麗威甦 ゴールデン☆ベスト 紅麗威甦
紅麗威甦 杉本哲太 桃太郎 LONELY-RIDERS

日本コロムビア 2011-01-19
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80年代に活躍したロックバンド「紅麗威甦」のシングルを集めたベスト盤。ジャケットデザインは収録されている曲のジャケットアートが整然と並べられているだけだが、それぞれのアートワークが個性的なので、このくらいシンプルなレイアウトでも悪くない。このアルバムで目を引いたのは、ジャケットではなく、中に納められているディスクのデザインである。

中心から半径3.5センチの円は、朱色の地に墨文字でアルバムタイトルとアーティス名などがレイアウトされている。残されたその周辺部は黒のベタ塗りだか、よく見ると同心円状に黒色で六本の罫線が二組計12本引かれている。そう、レコードを聴いていた人には懐かしい、ドーナツ盤をモチーフにしたデザインである。昔のレコードのようにA面B面と、表と裏がないことが残念だが、コンパクトディスクという規格上、仕方がない。

このディスクデザインを見て、レコードのA面B面には趣きがあったと再認識させられる。表の世界と裏の世界という、レコードには二面性がある。この物理的な違いを利用して、表と裏で異なるコンセプトにしたり、曲の構成に意味を持たせたりと、レコードには制限があるからこそ出来る遊びがあった。そして、裏返すという煩わしさがもたらしてくれる愛着も感じられた。

そんなことを思いながら、このCDを聴いた。同じ曲でもここから流れてくるシングル版とアルバム版では、アレンジが微妙に違う曲もある。DTMなど無かった時代のこだわりに感心させられた。

参考サイト
紅麗威甦 – Wikipedia
発表
2011年1月19日

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