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Rain Tree Crow : 藤原新也 | ジャケット写真

Rain Tree Crow Rain Tree Crow
Rain Tree Crow

EMI Europe Generic 2003-10-07
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真っ黒なボックス型のカバーにはシルバーの箔押しで「RAIN TREE CROW」と印字されている。この中にはプラケースに収められたCDとブックレット、そしてこれとは別に対訳付きの歌詞と、デヴィッド・シルヴィアン、藤原新也、ブロードキャスターのピーター・バラカン、プロデューサーの立川直樹、四氏によるライナーノーツが掲載されているブックレットが収められている。

『RAIN TREE CROW』は、1982年に解散したイギリスのロックバンド「ジャパン」の再結成ユニットでそのアルバム。メンバーはジャパンの最後のオリジナルアルバム『錻力の太鼓』と同メンバーだけど、何故かジャパン名義でない。その理由はこのアルバムに収められている12曲の音を聴けば、よくわかると思う。これはジャパンの音ではない。

プラケースに入れられたブックレットの表紙はセピア色の沙漠の写真で、大きく「RAIN TREE CROW」とボックス型のカバーと同じ書体で印字されている。この殺風景な写真からはイメージが付きにくい「雨」と「木」、そしてこの写真の何処にも姿が見えない「烏」という単語。このアンバランスな組み合わせに多くの人が首をかしげるかもしれない。筆者もその一人だった。しかし、ジャパンでない「RAIN TREE CROW」の音を聞けばその答えが解かる。映画『バグダッド・カフェ』の舞台でもあるこのモハーヴェ砂漠を撮影した藤原新也さんが明確にそのことを語っている。

あの私の写真の中に「RAIN TREE」が見えたのである。不思議なことだ。私はある人間の目と、そして音の創造とによって、私自身の撮った写真に対する新たな見かたを教えられたのだ。それを言葉にするというのは野暮である。

cover photography
design
art director
参考サイト
Rain Tree Crow – Wikipedia
発表
1991年4月20日

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