今注目のアートディレクター、佐藤可士和さんによるアイデアを出すためのノウハウ本。
アートディレクションに限らず、いい仕事をするうえで整理をすることは重要だと思う。この本はそのことを柔らかい語り口で、丁寧に、そして饒舌に綴られている。
この本は街中で目にする佐藤可士和さんのお仕事のように、解りやすく、新鮮で、的を得た一冊。
- 公式サイト
- 佐藤可士和の超整理術
- 著者
- 佐藤 可士和
- 出版社
- 日本経済新聞出版社
- 発売日
- 2007年9月
仕事をするうえで重要なことの一つに「お金」がある。しかし、デザインの仕事において、制作見積金額を算出する明確な基準はない。ページ単価や人日、あるいはその時々にお客さんの顔色を見てなど様々で、ページ単価や人日の業界としての基準も曖昧である。
しかし、デザインという仕事においてはそれでいいと思う。なぜなら、デザインは誰が手掛けても同じではなく、そこには制作者の知名度や感性、スキルの差があるからです。とはいうものの、制作者と発注依頼者が協議して決めるための算定基準のルール「デザイン制作料の公正なモノサシ」は必要だと思う。そこで、日本グラフィックデザイナー協会による制作料金算定基準をもとに簡略化し、そのエッセンスをご紹介。
制作料金の算出式の基本は
制作料金=作業料+付加価値料+支出経費
- 作業料
- 時間料金 [ 平均年収×1/12(月収)×1/165(月当たり標準労働時間数)×2(標準人件費比率50%として)] をもとに制作者の作業スピードを加味して算出。急ぎの案件は20%up、特殊な案件は10~50%up
- 付加価値料
- 発行部数の大小や制作者の知名度等によって算出。
- 支出経費
- 制作のために実際に支出する経費(外注費、材料費、ロケ出張費、交通費、打ち合わせ等に伴う雑費、通信費など)
日本グラフィックデザイナー協会による制作料金算定基準では、作業料をabに分けたり、付帯作業料、プレゼンテーション料、バリエーション料、リ・サイズ料、リピート料などの詳しい記述がある。厳密に制作料金を算出したいときは、これを参照にしてください。
また、案件を受注する際に契約書を交わすことは、お客様との信頼関係を保つためにも重要だと思う。仕事を受けるときには、納品書・請求書はもちろん、業務請負契約書あるいは受注書も交わしておきたい。
日本グラフィックデザイナー協会による制作料金算定基準
グラフィックデザイナーの仕事の仕方などあまり話題にならないけど、他の人がこのことに関してどう考えているかは気になります。そこで、Charlie B. Johnsonさんの面白い記事を見つけたのでご紹介。
以下、『グラフィックデザイナーにとって、効果絶大・簡単で短時間で出来る10の秘訣』の意訳です。
- 抱えている案件をリストアップして、優先順位を付けまる。
- 進んでいない案件を終わらせましょう。新規案件を受ける時は、未納案件のことを考える。
- 24時間のうちに集中できる時間は限らている。仕事の内容を考慮して、力を入れるところは入れて、抜くところは抜く。時間の配分を大切にする。
- 十分に時間を取ってお昼をとったり、仮眠をしたり、軽く散歩に出たりして、気分転換をはかる。
- 案件ごとに、掛ける時間を決めて仕事をする。
- ソーシャル・ネットワーキング・サービスをしだすと時間を忘れがちに。前もって時間を決めて利用する。
- 大きな一つの案件にだけ集中せずに、間に小さな案件を入れながら進める。
- 習得したスキルやアイデアを常にリストアップして、仕事に生かす。そうすれば、仕事もスムーズに進められる。
- 電子メールのチェックは時間を決めて定期的にする。
- 適度に体を動かしたり、食事に気を付けたりして、健康管理をする。
ここに書かれていることが全てはないけれども、わかっているけど出来ないことや、普段気がつかないことがリストアップされていると思います。
10 Tips for Graphic Designers to do BIG wonders in short time!!