以下、公式サイトより抜粋
日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)による東日本大震災に対する復興支援プロジェクト「やさしいハンカチ展」。586点のハンカチを展示・販売し、来場者が1枚お求めになると、同じデザインのハンカチが1枚、東北の子どもたちに届きます。
- 公式サイト
- Handkerchiefs for Tohoku Children
- 会場
- 東京ミッドタウン・デザインハブ(ミッドタウン・タワー5F)
- 会期
- 2011年11月18日(金)~2011年12月25日(日)
- 休館日
- 会期中無休
- 開館時間
- 午前11時~午後7時
- 観覧料
- 無料
音楽やファッションの世界でニューウェイブがもてはやされていた時代に、このアルバムは発表されている。当時の肩肘張った大げさなスタイルとは裏腹に、身近でお洒落な作品をリリースした加藤和彦さんのセンスは見事だと思う。
僕の所有しているアナログレコードにはレコード盤と歌詞カードとは別に、ジャケットデザインに使用されている金子國義さんの油絵を用いたポストカードと、『ファンの皆様へ』と題された加藤和彦さんのメッセージカードが付けられている。このB5の用紙にこめられたメッセージの最後に「レコードはプライベートな楽しみだけに使ってください。音楽を愛するすべての人にお願いします。」という一文がある。良質な作品を創り出すためには、それなりの時間とお金がかかる。しかし、作品のクオリティとビジネスとは必ずしも比例しない。その上、この当時から顕著になってきた複製技術の進歩により、音楽を聴くスタイルが変化してきた。複製技術に加え、通信技術が進歩しインターネットが生活の一部となっている現在、今一度、クリエイティブな仕事の意味を考え、「クオリティ」というものが人々の生活に与える影響を見直す必要があると思う。
加藤和彦さんの海外録音3部作『パパ・ヘミングウェイ』、『うたかたのオペラ』、『ベル・エキセントリック』に続く、この『あの頃、マリー・ローランサン』というアルバムは、前作の『ベル・エキセントリック』同様、豪華な参加ミュージシャンに劣らずアートワークも豪華で、渡邊かをるさんのアートディレクションに、金子國義さんの絵画という顔ぶれ。加藤和彦さんの上質なものに対するコダワリを感じます。
明るく軽快な音楽にマッチしたオレンジ色が印象的なジャケットデザインとともに、同名の書籍『加藤和彦スタイルブック―あの頃、マリー・ローランサン』を読んで、生活を愉しみたいと思う。
- Art Director
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- Designed by
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- painting by
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- 参考サイト
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- 発表
- 1983年
以下、公式サイトより
「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトに、2007年より開始した、老若男女誰でも参加できるデザインイベント。
子どもから大人までみんなでデザインに触れて、感じて、笑顔になって、日本の未来への力を創造する様々なイベントを開催します。
- 公式サイト
- DESIGN TOUCH 2011|東京ミッドタウン
- 会場
- アクセス|東京ミッドタウン
- 会期
- 2011年10月28日(金)~2011年11月6日(日)
- スケジュール
- スケジュール | DESIGN TOUCH 2011|東京ミッドタウン
「Flashback」「Bad Miss ‘M’」「Big Hollow Man」「Fizzing Human-Bomb」など、ダニエル・ダックスの代表曲が収められていて、今でもよく針を落とすアルバム。
キャッチーなポップス、カントリー、シタールやカリンバを用いた民族音楽などワールドワイドな楽曲に相応しいカバー写真は、ホリー・ワーバートンによるもので、レイヤードを施して映画のワンシーンを抜き取ったようなイメージに仕上げる彼女の特徴的な作品である。この耽美的な作品には、ダニエル・ダックスのポートレートとユリの花、溶けて流れ落ちる金属のようなテクスチャなどが用いられていて、ダニエル・ダックスの美しく、そして時に醜悪で神秘的な歌声を表現している。
ダニエル・ダックスは彼女の作品が相当気に入っているらしくこの『Inky Bloaters』の他にも『Jesus Egg That Wept』『Dark Adapted Eye』などもホリー・ワーバートンの作品が採用されている。彼女の作品は、All About Eveのセカンドアルバム『Scarlet And Other Stories』黒百合姉妹の『最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶』でも見ることができる。
ウィキペディアではダニエル・ダックスがカバーアートワークを手がけていることになっているが、アナログ盤ジャケットには、エロティックで退廃的な映画を手がけるナイジェル・ウィングローブの名前がクレジットされている。
- Design
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- Cover Photograph
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- 参考サイト
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- 発表
- 1987年
シェイクスピア「ハムレット」の一節”What dreams may come, When we have shuffled off this mortal coil, Must give us pause” から名付けられたプロジェクト「This Mortal Coil」のセカンドアルバム。4ADレーベル初の二枚組みアルバムなだけに、ジャケットデザインも収められている音楽に劣らず素晴らしく美しい。
シルバーインクの上に写真を溶け込ませる技法は、アートワークを手掛けている23 Envelopeの得意技の一つで、Nigel Griersonの幻想的な写真にバランスよくマッチしている。ブラウンに近いエンジ色の差し色が、静かな動きを与える効果をなして、固体にも液体にも変わる金属の柔軟な性質を表しているかのようである。
インナースリーブに配置されているタイポグラフィーは、スクリプトフォントとサンセリフ体、セリフ体を用いて、このアルバムに収められた曲の静寂さと躍動感を視覚的に伝えてくれている。そのリズミカルなバランスも23 Envelopeの特徴の一つであるが、大文字と小文字の使い分けや級数のバランスは職人芸的な美しさがある。
今では、CDもリリースされているが、LPレコードとCDでは残念なことにジャケットデザインが異なる。そして、この作品は二枚組みアナログ版で聴くことを前提に構成されているので、是非、針を落として聴いて欲しい。
- 公式サイト
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- Sleeve
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- Photography
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- 参考サイト
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- 発表
- 1986年9月20日