太陽の塔 : 岡本太郎 | オブジェ
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1/350スケール 太陽の塔 ソフトビニール製塗装済み完成モデル
海洋堂 2010-09-13 |
生誕100年ということで最近よく目にする岡本太郎の代表的な作品の一つ。
幼少の頃、万博記念公園でよく遊んでいたし、中学のころは陸上部員としてこの敷地内にある陸上競技場のトラックを走ったりと、この「太陽の塔」は筆者にとって身近な存在だった。そして、その巨大な芸術作品にはオーラがあり、言葉にできない力を与えてくれる神の様な特別な存在だった。小学生のとき、自転車で国鉄(現JR)茨木駅から万博公園を目指して大通りを走っているときも、この神様に会えることを楽しみにしながら自転車をこいだ。この巨大な神様を身近に置きたくて写生もした。こうしていつしか、油絵画家を目指していた筆者にとってこの作品は「芸術の神様」となっていた。芸術家になることを諦め、ジョルジュ・バタイユに関して研究していた学生時代でも、この神様(岡本太郎の思想)がバタイユの思想とオーバーラップしている姿を見ていた。今でもこの太陽の塔が筆者にとって「芸術の神様」であることは変わらない。大阪の天王寺で生まれ、乳飲み子として過ごした茨木の家は1970年に開催された日本万国博覧会の関連で立ち退きになっており、物心付く前からこの神様に影響を受けていたようである。
リーマンズショックや大震災で日本人のライフスタイルが大きく変わろうとしている。「太陽の塔」の根底にある岡本太郎の思想は、今の日本人が目指すべき指標を与えてくれている様な気がする。この生誕100年を機に、再考してみようと思った。
- デザイン
- 岡本太郎 – Wikipedia
- 参考サイト
- 太陽の塔 – Wikipedia
- 発表
- 1970年3月15日