毎年、社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員作品集『Graphic Design in Japan』出品者の中から、39歳以下の新鮮かつ作品の質の高いデザイナーに「JAGDA新人賞」を贈っている。
今回(29回目)は、大黒大悟・高田唯・天宅正の3名が選ばれ、会場では、彼らの受賞作品および近作を、ポスター・小型グラフィックが展示される予定です。
- 公式サイト
- 大黒大悟・高田唯・天宅正 リクルートの2つのギャラリー
JAGDA 新人賞 2011
- 会場
- クリエイションギャラリーG8
- 会期
- 2011年5月31日(火)~2011年7月1日(金)
- 休館日
- 日曜日、祝日
- 開館時間
- 午前11時~午後7時
西洋絵画に興味のある人なら人目でわかる、フランス印象派の画家エドゥアール・マネの『草上の昼食』のパロディー。写真にある裸の女性は、このアルバムのバンド「バウ・ワウ・ワウ」のヴォーカリストのアナベラ・ルウィンで、当時15歳だった。そして、この写真を見たアナベラの母親が提訴し、発売延期にまで至ってしまった…。そんなこともあり、このジャケット・カバーには別ヴァージョンがある。
マネージャーのマルコム・マクラーレンが採った奇を狙った手法も注目に値するが、アンディ・アールの撮った写真も素晴らしい。このアルバムを語るとき、スキャンダラスな話題ばかりが取り上げられるが、緑の中で赤色をアクセントカラーにし、ヴィヴィアン・ウエストウッドの洋服を着た男たちに囲まれる裸の女性が絶妙なバランスで配置されている。このことも、もっと評価されていいのではなかろうか。
スキャンダラスなジャケット・カバーは他にも多々あるが、このアルバムの写真はその美しさによって、他では見られない素晴らしい出来となっている。また、収められている曲も、今聴いても新鮮で、アートワークと音楽と両面で完成度の高い作品として、ロック史上語り継がれて欲しいアルバムの一つである。
- フォトグラフ
- Andy Earl
- 参考サイト
- BOW WOW WOW
Bow Wow Wow – Wikipedia
バウ・ワウ・ワウ – Wikipedia
- 発表
- 1981年10月
「TRICKY」の名前が四つに分断されたデザインが印象的なジャケットの『マクシンクェーイ』は、90年代のトリップ・ホップを代表するトリッキーのデビュー作。アルバムのタイトルは彼が4歳の時に自殺した母親の名である。
このアルバムのアートディレクションとデザインを手がけているCally(本名:Martin Callomon)は、Island Recordsのアートワーク部門Island Artに所属しているアートディレクタで、70年代にはThe bears、80年代にはThe tea setというパンクバンドのメンバーでもあった人物。Julian Copeのマネージメントもしている。
ダブの手法を大胆に取り入れたトリッキーの音楽と、彼の生い立ちを連想させる多くの写真と、Andy Earl、Paul Rider、Valerie Phillipsなど著名な写真家による彼のポートレートが入り交じったブックレットは、このアルバムに込められたメッセージをビジュアルで表現しているかのようである。「HELL IS ROUND THE CORNER 」地獄から逃れる逃亡者の物語が見えてくる、重いパンチを入れられた時に感じる痛みがいつまでも抜けないような一枚である。
- アートディレクション、デザイン
- Cally
- フォトグラフ:Tricky Shoot
- Andy Earl
Paul Rider
Valerie Phillips
- フォトグラフ:Random Shots
- Baron Von Callmeister
- 参考サイト
- Maxinquaye – Wikipedia
トリッキー – Wikipedia
- 発表
- 1995年2月20日
今年で57回目になるニューヨークTDC展は、タイポグラフィの国際的な組織によって選ばれた作品を紹介する展覧会。
書体や組版の勉強になります。
- 公式サイト
- 第57回ニューヨークタイプディレクターズクラブ展
- 公式サイト
- ニューヨークタイプディレクターズクラブ(NY TDC)
- 会場
- 竹尾 見本帖本店2F
- 会期
- 2011年5月16日(月)~2011年6月2日(木)
- 休館日
- 土曜日、日曜日、祝日
- 開館時間
- 午前10時~午後7時(5月16日(月):午後5時迄)