Maxinquaye / Tricky : Cally | ジャケットデザイン
Maxinquaye Tricky Polygram Records 1995-04-18 |
「TRICKY」の名前が四つに分断されたデザインが印象的なジャケットの『マクシンクェーイ』は、90年代のトリップ・ホップを代表するトリッキーのデビュー作。アルバムのタイトルは彼が4歳の時に自殺した母親の名である。
このアルバムのアートディレクションとデザインを手がけているCally(本名:Martin Callomon)は、Island Recordsのアートワーク部門Island Artに所属しているアートディレクタで、70年代にはThe bears、80年代にはThe tea setというパンクバンドのメンバーでもあった人物。Julian Copeのマネージメントもしている。
ダブの手法を大胆に取り入れたトリッキーの音楽と、彼の生い立ちを連想させる多くの写真と、Andy Earl、Paul Rider、Valerie Phillipsなど著名な写真家による彼のポートレートが入り交じったブックレットは、このアルバムに込められたメッセージをビジュアルで表現しているかのようである。「HELL IS ROUND THE CORNER 」地獄から逃れる逃亡者の物語が見えてくる、重いパンチを入れられた時に感じる痛みがいつまでも抜けないような一枚である。
- アートディレクション、デザイン
- Cally
- フォトグラフ:Tricky Shoot
- Andy Earl
Paul Rider
Valerie Phillips - フォトグラフ:Random Shots
- Baron Von Callmeister
- 参考サイト
- Maxinquaye – Wikipedia
トリッキー – Wikipedia - 発表
- 1995年2月20日