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2011 年 7 月 のアーカイブ

Body and Soul / Joe Jackson | ジャケットデザイン

ボディ・アンド・ソウル ボディ・アンド・ソウル
ジョー・ジャクソン

ユニバーサル インターナショナル 2006-12-20
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ソニー・ロリンズ『Sonny Rollins, Vol. 2』のパスティーシュであることはあまりにも有名。このことは鳥井賀句さんのライナーノーツにも「ジャズ・ミュージックに対してはそれほど深い知識は持っていない僕でも、」という前振りに続けて書かれている。

二つのアルバムを見比べてみればわかるが、ジョー・ジャクソンの『Body and Soul』は『Sonny Rollins, Vol. 2』に忠実に模倣している。収められいる音楽の傾向は違うけど、ここまで似せているのは、ソニー・ロリンズへのオマージュを表していると思えるほどである。もしかしたら、音楽性が違うからこそ、ジャケットデザインで敬意を表したのかもしれない。

『Body and Soul』を見て少し気になったのだけど、本家の『Sonny Rollins, Vol. 2』でソニー・ロリンズはタバコをくわえているが、『Body and Soul』でジョー・ジャクソンはタバコを口にしていない。社会・政治的な禁煙の動きに反対している彼のこの意外なポーズに、何か意味があるのだろうか。そんなことを思いながら、今でもよく聴いている一枚。

Photography
Charles Reilly
Layout
QUANTUM
参考サイト
Sonny Rollins, Vol. 2 – Wikipedia
参考サイト
Body and Soul (Joe Jackson album) – Wikipedia
Joe Jackson – Wikipedia
ジョー・ジャクソン – Wikipedia
発表
1984年3月14日

The Search 2 Feel the Paper展 | 展覧会

グローバル・ニュー・アート タグチ・コレクション (タグチ・アートコレクション # 1) グローバル・ニュー・アート タグチ・コレクション (タグチ・アートコレクション # 1)
塩原将志、篠原由見子(アート・オフィス・シオバラ)、垣本正哉、河野素子(美術出版社)

美術出版社 2010-04-30
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以下、公式サイトより

会場では、作品や作家の考えとあわせて、アートと暮らすコレクターの部屋もご紹介。現代アートをもっと楽しむために、あなたの心に響く入口を見つけに来ませんか。

公式サイト
GLOBAL NEW ART ―現代アートをもっと楽しむために―
会場
損保ジャパン東郷青児美術館
会期
2011年7月12日(火)~2011年8月31日(水)
休館日
月曜(ただし7月18日は開館)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は閉館30分前まで)
観覧料
公式サイトをご覧下さい。
カテゴリー: イベント情報 タグ: ,

The Search 2 Feel the Paper展 | 展覧会

印刷加工は紙の質感と同じように、人々の心に強い印象を与えてくれる重要な要素の一つ。実験的な範囲に留まらず、もっと世に出てきてほしいと思う。

以下、公式サイトより

若手デザイナーたちが、さまざまな印刷加工技術を用いて、紙による表現を試みる展示会「The Search」シリーズ。第2回目となる今回は、「Feel the Paper」をテーマに9名のデザイナーがぞれぞれの想いを込めて取り組みました。

デザイナーのみずみずしい感性と熟練された印刷加工技術、そして紙の三位一体によって生み出された作品から、紙の魅力を感じてください。

公式サイト
特別展 The Search 2 Feel the Paper
会場
株式会社 竹尾 見本帖本店
会期
2011年7月11日(月)~2011年8月12日(金)
休館日
土日祝
開館時間
午前10時~午後7時 ※7月11日(月)は午後5時まで
観覧料
無料
カテゴリー: イベント情報 タグ: ,

MINI ALBUM VOL.4 / BIGBANG : Seongeun Chang | ジャケットデザイン

MINI ALBUM VOL.4(YGファミリーカード付)/Bigbang(ビッグバン) MINI ALBUM VOL.4(YGファミリーカード付)/Bigbang(ビッグバン)
Bigbang(ビッグバン)

MNET Ent. 2011-02-25
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YGエンターテイメント所属のアートディレクター:チャン・ソンウンさんによるジャケットアート。『MdN (エムディーエヌ) 2011年 05月号』でも紹介されているように、彼の作品は目を引くものが多く、K-POP躍進の一躍を担っている。

豪華さやシンボル的なグラフィックであるドクロのコンセプトのディテールから言えば『BIGBANG Special Edition』の方が勝っているけど、このキラキラ具合がチャン・ソンウンさんらしくていい。黒と銀と白のシンプルな配色がシルバーの光沢を際立たせ、ドクロのイラストをより強調する役目を果たしている。水玉やボーダーなどのシンプルな幾何学模様を効果的に扱ったブックレットも印象的。そして、背表紙と反対側の側面につけられた四つのドットと「BIGBANG」のタブがさりげないお洒落感を演出している。

現在の低迷するCDの売り上げから言えば、ジャケットデザインに資金を投入できないと考えるのが正論だと思う。しかし、制作コストを下げるために、モチベーションの下がったスタッフや基礎の出来ていない未熟な制作者を起用して安価に物事を進め、クオリティの低い作品をリリースしていては、負のスパイラルに落ちていく一方だと思う。それなりの資金を投入して質のいいものを世に出すYGエンターテイメント社の姿勢に、日本の音楽業界も見習うべきものがあるのではなかろうか。

アートディレクション
Seongeun Chang(チャン・ソンウン)
参考サイト
BIGBANG – Wikipedia
YG Entertainment – BIGBANG
BIGBANG
発表
2011年2月25日