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アルマーニの配色 | 色彩

20世紀から21世紀に移ろうしていた時代、アパレルでメンズウェアーの企画をしていた時に、マーチャンダイザーを対象にしたコンサルタント会社のセミナーでアルマーニのマーチャンダイジングの話を聞いたことがある。

ジョルジオ・アルマーニはトレロビエラ社やティベルゲン社などが生産するレディースで用いるような打ち込みの甘いドレープ性のある素材を使って、革新的なメンズスーツをデザインし、現代の地位を築いたデザイナーであるけれども、コンサルタント会社を入れてちゃんとブランドビジネスしているビジネスマンでもあった。この時期アルマーニは英国人デザイナーの作品を盗作したとして訴えられていたこともあり、ビジネスがうまくいってなかったのだろう。

コンサルタント会社の話では、アルマーニの配色計画はムーン&スペンサーの色彩調和論を周到したもので、基調色とこの色から左右30°付近にある二色(類似調和)を基本色とし、これら三色に白、黒、グレーを加え展開するというものだった。ちなみに色彩調和論の主なものに

  • シュブルールの調和論
  • ルードの色彩調和論
  • オストワルトの調和論
  • ムーン&スペンサーの調和論
  • ジャッドの調和論

などがある。

色彩調和理論を鵜呑みにしようとは思わないけど、参考として取り入れるといいと思う。なお、IllustratorCS3以降ではスオッチライブラリーの中にイッテンの色相配色理論である「テトラード」や「トライアド」もあるので活用してみるといいと思います。

そういえば、当時、マックス・マーラーもアルマーニと同じコンサルタント会社を使っていたらしく、カラー展開が似ていた。

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