
パントン社が提案する翌2013年のテーマカラーは「鮮明なあおい緑」だそうです。パントン社の色番では、「Pantone 17-5641 Emerald」。
エメラルドと言えば、世界の4大宝石(ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルド)の一つで、5月の誕生石。その石言葉には「幸運」「幸福」「希望」「安定」などが挙げられている。
パントン社専務取締役のLeatrice Eiseman氏によれば、エメラルドは「色調の範囲が広く、人間にとって最も目に付き易い色」だそうです。このことは、クレオパトラが愛用していたり、ポンペイなどローマ帝国時代の遺跡からはエメラルド製品がよく出土されていたりと、歴史的にもエメラルドがその輝きで人々を魅了し続けていることがわかる。
「明快さ、一新と若返りの感覚をもたらす」この色と同じように、2013年の世の中が新しい息吹で輝きのある一年になるといいな。
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昨今、雑誌の売り上げは低迷しており、その社会的影響力も弱くなっているような気がします。制作コストを下げるため、質の悪い内容に甘んじていることも、雑誌をつまらないものにしている要因の一つではなかろか。この展示会を観て、クオリティ維持の大切さを考えてみたい。
以下、公式サイトより抜粋
テセウス・チャンは、独創性あふれるインディペンデント・マガジン『WERK(ヴェルク)』で知られています。2000年に創刊された『WERK』は、毎号800~1,000部限定で制作されており、1部ごとに表情が異なるほど手の込んだものです。
このテセウス・チャン流の手法を一語に畳み込むのが、「極限」「極端な手段」「身体の先端部分(=四肢、指先、つま先、鼻、耳)」を意味する“Extremities”なのです。
本展のためにテセウスは、世界初お披露目となる『WERK』20号を新たに制作し、gggという展覧会場そのものまでをもメディアとしてご紹介します。
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- 会場
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- 会期
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- 2012年12月3日(月)~2012年12月25日(火)
- 休館日
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- 開館時間
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- 観覧料
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「クリエイティブで世界を変える。」というキャッチコピーが力強くていいですね。隣近所との交流が少いことからもわかるが、自分の身の回りを見なくなり、地域社会に無関心な人が多い。様々な社会問題に眼をむけ、解決していく作業も人として生きて行くうえで重要なのに、と思う。この展覧会をきっかけに、社会への取り組みも考えてみたい。
以下、公式サイトより抜粋
「もちかえる展覧会」では、クリエイティブの力を有効に使いながら、社会問題を革新的なアイデアで解決に導いている日本人チェンジメーカー18人の社会貢献プロジェクトを紹介します。また、本展では、会場で展示内容を読みとるだけではありません。新しい試みとして、東日本大震災の復興支援に、100円以上の寄付をしていただくと、3つまでのプロジェクトのテキストを「知識」として「もちかえる」ことができます。
- 公式サイト
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- 会場
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- 会期
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- 2012年11月22日(木)~2012年12月26日(水)
- 休館日
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- 開館時間
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- 観覧料
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日中韓共同プロジェクトの書籍と建築に関する展覧会も。先日、日中韓三カ国のデザイナーによるファッションショーが催されたけど、こういうイベントで三国の文化交流が深まればいいですね。
以下、公式サイトより抜粋
それぞれに書籍の長い伝統と独自の文化を持つ、日本・中国・韓国を代表するデザイナーと建築家各4組が「本」をテーマに競演、 「本」がもつ多様な可能性、「本」をめぐる多様な解釈を、本の制作とそのインスタレーションによって提示する国際巡回展。
- 公式サイト
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- 会場
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- 会期
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- 2012年11月7日(水)~2012年11月18日(日)
- 休館日
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- 開館時間
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- 観覧料
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ポスターはそのメッセージを発信するという役割故に、時として美術品としては扱われないこともある。ポーランドのヴィラヌフ・ポスター美術館はワルシャワ国立美術館の分館として1968年に設立された世界で初めてポスター専門の美術館で、ポスターをアートとして鑑賞することを私たちに知らしめてくれた先駆的な美術館である。
アートによって社会生活をより豊かにすることは人間的な営みにとって重要な事であり、もっと商業的な世界にアートが取り入れられて、クリエイターのスキルが発揮させる事が出来る社会になれば、この世の中はもっと素晴らしい世界になるだろう。この展覧会がその事をより多くの人たちに伝えてくれれば、と思った。
以下、公式サイトより抜粋
戦後の荒廃したポーランドに、一筋の光明のように花開いたポスター文化。街角にはられた演劇、映画、音楽などの、創造力豊かでエネルギーあふれるポスターは市民を励まし、勇気と希望を与えました。その後、世界中のデザイナーに大きな影響を与え、今日でもなお輝きを失っていません。世界ではじめてのポスターの美術館、ヴィラヌフポスター美術館所蔵の作品約150点を、一堂にご覧いただけます。
- 公式サイト
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- 会場
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- 会期
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- 2012年11月3日(土・祝)~2012年12月3日(月)
- 休館日
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- 開館時間
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- 観覧料
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- 一般800円(前売り700円) 高校・大学生600円(前売り500円) 小・中学生無料
- 参考サイト
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「アートビリティ(Artbility)」の事業を積極的に活用した展覧会。アートビリティ作品を観ていると、「感性とは」「芸術の本質とは」を考えさせられます。
以下、公式サイトより抜粋
今回の展覧会では、10名のグラフィックデザイナーに、アートビリティの登録作家とのコラボレーションに挑戦していただきました。アートビリティ作品を使った、ポスターとブックカバー。ブックカバーは、会場でアンケートにお答えいただくと、お好きなものをプレゼントさせていただきます。10組の出会いによって生まれた、10通りのコラボレーションをお楽しみください。
- 公式サイト
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- 会場
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- 会期
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- 2012年10月30日(火)~2012年11月21日(水)
- 休館日
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- 開館時間
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- 観覧料
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優れた芸術家は独自の哲学や思想をもっているものである。日本の写真文化を牽引してきた篠山紀信さんも、そんなアーティストの一人だと思う。
この雑誌で篠山紀信さんは「写真力」をキーワードに、自らの思想を展開している。そのどの言葉にも説得力があり、この言葉自体が言霊となって「力」そのものを表してる。ここには聖なるものの降臨が感じられ、そのまま篠山紀信さんの魅力となっている。
プロのカメラマンは誰しも、写真の重要な三要素である「フォーカス」「構図」「露出」を絶妙なバランスで写しとるスキルを持っている。しかし、プロでない者でも、偶然プロに劣らない「いい写真」が写ることがある。篠山紀信さんの「写真力」を紐解くと、スキルを持って撮ることと、偶然写ることとの違いが大きい事を思い知らされる。「被写体へリリスペクト、その場の空気を正しく読み、自分の感性を最大限にヒートアップさせる」という篠山紀信さんの言葉にプロとしての力強いパッションを感じた。
- 公式サイト
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- 出版社
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- 参考サイト
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- 発売日
- 2012年9月25日
ポール・デルヴォー(Paul Delvaux)といえば、古代と近代のモチーフが交じり合った街並みや大きな瞳のセクシーな女性など、幻想的でエロティックな作風を思い浮かべるが、この展覧会はデルヴォーがシュルレアリスム以外にも、如何に古典派や印象派からも影響を受けていたか解りやすく展示されている。
今まで気付かなかったが、ポール・デルヴォーはフランスの思想家ジョルジュ・バタイユ(Georges Bataille)と生まれた年が同じ1987年で、誕生日が13日しか違わない。そして、二人とも、シュルレアリスムに強く影響されながら距離を置いていたし、世界観が似ている。バタイユは「眼」を彼の思想を表す主要なメタファーとしているが、デルヴォーは「ランプ」「月」など輝いているものを女性のメタファーとしている。だから、彼の描く女性は不思議な光を放っている。また、「汽車」や「電車」は少年の心を持ったデルヴォー自身を表してる。バタイユは著書『エロスの涙』でポール・デルヴォーについて言及しているが、同じ時代を生きた二人のコラボレーション、例えば幻想的な絵本など見てみたかった。
以下、公式サイトより抜粋
この度の展覧会では、シュルレアリスム時代の代表作をはじめ、これまでほとんど紹介されることのなかった最初期の油彩画やデッサン、制作に用いたモティーフも紹介し、画家の創作の原点を探ります。日本ではおよそ10年ぶりの回顧展となります。出品作、約80点のうちおよそ半数以上が日本初公開の作品です。
- 公式サイト
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- 会場
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- 会期
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- 2012年9月12日(水)~2012年11月11日(日)
- 休館日
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- 月曜日(9月17日、10月8日をのぞく)
- 9月18日(火)
- 10月9日(火)
- 開館時間
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- 観覧料
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- 一般:900円(720円)
- 高校生・大学生:450円(360円)
- 小学生・中学生:200円(160円)
- ()は20人以上の団体料金
- 未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料です。
- 市内の小・中学生は「学びのパスポート」で無料です。
- 常設展もご覧いただけます。
- 参考サイト
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日本を代表する写真家である鋤田正義さんの写真集で、2012年8月に東京都写真美術館で開催された『鋤田正義展』の公式展覧会図録。
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の『ヒーローズ(Heroes)』やYMOの『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(SOLID STATE SURVIVOR)』、土屋昌巳の『RICE MUSIC』などのジャケット写真も素晴らしいけど、メンズ・アパレル・ブランドの『JAZZ』のアートワークにも感動させられる。
映画好きである鋤田さんの写真にはドラマがある。動画のような動きはない写真に、流れるような躍動感とそのヴィジュアルに相応しい音が感じられる。この写真に生命を吹き込む術を、鋤田さんは持っている。そんな気がした。
ロックを中心に文化を愛する人にとって愛すべき一冊。
- 公式サイト
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- 参考サイト
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- 出版社
- parco publishing
- 発売日
- 2012年8月
ニューロマンティックの先駆的バンドであるヴィサージ(Visage)の二枚目のスタジオ・アルバム。今まで、かっこいい写真だな、と思いながらこのレコードを聴いていたが、裏面のクレジットを見ると、写真はヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)が撮影していた。スティーヴ・ストレンジのインタヴューにもあるように、スティーヴ・ストレンジはヘルムート・ニュートンの写真が気にいっていたらしく、シングルカットされた『The Damned Don’t Cry』のジャケット写真も彼によるものである。
そして、ヘルムート・ニュートンの名前の下には、Presentationとしてピーター・サヴィル(Peter Saville)の名前がクレジットされており、続けて、彼の所属していたGrafica Industriaもクレジットされている。ピーター・サヴィルは彼特有のセンスでヘルムート・ニュートンの写真を最大限生かすレイアウトに心掛けているようで、このジャケットデザインには余分な要素が一切無い。しかし、精錬された空白の取り方、書体の選択やバランスはこのデザインの品格と調和を作っている。
ヘルムート・ニュートンとピーター・サヴィルという豪華な顔ぶれで作成されたこのジャケット・アート。あらためて、スティーヴ・ストレンジのこだわりと、センスの良さを実感させられた。
- Photography
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- Presentation
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- Photography (Inner sleeve)
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- Steves’ clothes
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- Hair
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- 参考サイト
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- 発表
- 1982年3月