トム・ウェイツの二番目のスタジオ・アルバムで代表作。プロデューサのBones Howeがジャズ畑の人だし、Tom Scott(Wikiには何故かPete Christliebの名前がクレジットされている)がサックスで参加していたりとジャズの趣が随所に聴かれる曲が多い。
フランク・シナトラのアルバム『In the Wee Small Hours』のジャケット・デザインをベースにしたアルバムジャケットは、土曜の夜に相応しい相手を探している(「(Looking For) The Heart Of Saturday Night」)様子が描かれており、紫色のドレスを着た人が今宵の相手なのだろうか。このアルバムのアートディレクションを担当しているCal Schenkelは、このドレスやトム・ウェイツと思われる男のジャケットのタッチが気に入っているらしくフランク・ザッパの『One Size Fits All』でも、イラストレータのLyn Lascaroをソファーの生地を描くのに起用している。
筆者の所有しているLPレコードの裏側は曲のタイトルやクレジットにタイプライターの文字が使われていて、タイプライター特有の文字のばらつきと、「PRODUCTION AND SOUND BY BONES HOWE」で使用されているモダンな書体との対比が、このアルバムのノスタルジックな雰囲気を作っている。さらに、トム・ウェイツの友人Scott Smithが撮影した二枚の白黒写真がミュージシャンの日常をみせてくれていて、このミュージシャンがアルバイトをしていたNapoleone’s Pizza Houseを歌った曲など、彼の身近な出来事を連想させてくれる。
夜の街で、明け方まで静かに過ごす時に相応しい一枚。
- Art Direction
-
- Cover Illustration
-
- Photography
-
- 参考サイト
-
- 発表
- 1974年 10月
パントン社による2013年春のファッションカラーのタイトルは『The Balancing Act』。このタイトルから1970年代に活躍したロックバンドであるスーパートランプのアルバム『…Famous Last Words…』を思い出しました。勿論、このアルバムと2013年春のファッションカラーとは何の関係もないけど、このアルバムジャケットの色使いは、パントン社が提案している2013年春のファッションカラーとかぶってます。
2013年春のテーマは、綱渡りのようなバランス。鮮やかな黄緑色や灰色のヒスイ、静かな緑、洗練されたエメラルドなどの陽気な爽やかさを持った色のミックスや、アフリカバイオレットとポピーレッドや、レモンゼストとシトラスオレンジなどの威勢のいい組み合わせ。そして、ポピーレッドとリネンとモナコブルー、またはモナコブルーとエメラルドに見られる安定性と深さの両方を兼ね備えた古典的な色合い。パントンカラー研究所の理事が「光と明るさ、古典と新しいの間のバランス」と呼んでいる個性的で、自己表現と刺激をもたらすユニークな組み合わせが多い。
筆者は
『…Famous Last Words…』を聴きながら書き綴っているが、このアルバムに収められた大ヒット曲
「It’s Raining Again」は春の雨を連想させるいい曲だとあらためて思った。
- 参考サイト
-
ウルトラヴォックのサードアルバムで、エレクトリック・ロックの世界に絶大な影響を与えたアルバム。
ウルトラヴォックといえば、大英帝国勲章を叙勲されたミッジ・ユーロ時代の曲が大ヒットを連発したが、初期のジョン・フォックス時代の曲を聴くと、商業的には恵まれなかったが、国内外の多くのアーティストに影響を与えていることがわかる。特にこの『Systems of Romance』の完成度は高く、音だけでなく、ジャケット・アートも素晴らしい。
筆者が所有するLPレコードのインナースリーブにはスリーブ・コンセプトとしてジョン・フォックスの名前がクレジットされているが、レイアウト・バランスやファッショナブルで芸術的なイメージ写真の周囲に施されたカラーチャートなどは、彼のグラフィックデザイナーとしての素養が感じられる。
「Quiet Men」や「Just for a Moment」など、『Systems of Romance』はウルトラヴォックの音を確立したアルバムだと思う。そして、その後のテクノやアート・ロックに引き継がれていく名作として、今後も聴き続けていきたい。
音を聴いても、ジャケットを眺めても、芸術の秋に相応しい一枚。
- Sleeve Concept
-
- Group Photography
-
- Cover Design
-
- 参考サイト
-
- 発表
- 1978年9月8日
筆者のリビングルームは一種類、対応するLED電球がないものを除いて、全てLED電球に変えた。このクリア電球タイプのLDA6LCは、最後に変えた電球である。
このLDA6LCには、明るさが210lmの「LDA4LC」の姉妹品があるが、この明るさでは、60W電球の代役としては力不足だった。クリア電球以外のLED電球も検討したが、ルイスポールセンのパークフースに似合うのはクリア電球だけで、これ以外どの電球も雰囲気が合わない。そして、暫く待ったかいがあり、このクリア電球タイプのLDA6LCが発売された。
明るさは485 lmで40W形相当とあるが、体感での明るさは60Wに近く、40Wの電球よりも明るく感じる。また、光量だけでなく電球そのもののデザインも美しい。見た目は、従来のクリア電球と近似しているが、白と透明、黄色の発行部分のパーツの一つ一つに精錬されたクオリティを感じ、全体的な質感に品格を与えている。そして、長時間灯していても、熱くならず、部屋の室温に影響を与えない。
次は、現時点で製品化されていない調光機対応で全方向タイプのボール型LED電球の登場を待ちたい。
- 参考サイト
-
今回で18回目となる展覧会。作品を観ながら、イラストレータさんそれぞれの人柄を楽しみたいです。
以下、公式サイトより抜粋
背すじを正してくれる偉人の名言、言い得て妙なことわざ、ホッとするあのひと言……とっておきの言葉を絵にしました。題して「絵に描いた座右の銘」です。
いつもそばに置いておきたい絵になりましたでしょうか。
みなさまのお越しをおまちしております。
- 公式サイト
-
- 会場
-
- 会期
-
- 2012年8月20日(月)~2012年9月14日(金)
- 休館日
-
- 開館時間
-
- 観覧料
-
- 参考サイト
-
ライブ撮影をするときのいい刺激になりそうです。
以下、公式サイトより抜粋
2010年に東京(RUDE GALLERY)と京都(Fabulous)で開催され合わせて2000人を超える来場者を記録した写真展『ROLLIN’ BABY IT’S ALRIGHT 』から2年、激動の2011年の日本を駆け巡り-The Birthday I’M JUST A DOG TOUR’11-に密着し撮影したライブステージ、バックヤード、オフショットなど今にもロックンロールが頭の中に響き渡りそうな写真の数々を展示致します。写真から聞えて来る音をあなたの眼で感じて下さい。写真界に風穴を開けにパーティーがまた始まる、狂乱の写真展が再び。
- 公式サイト
-
- 会場
-
- 会期
-
- 2012年8月22日(水)~2012年9月2日(日)
- 休館日
-
- 開館時間
-
- 水曜~金曜:正午~午後8時
- 土曜・日曜:正午~午後7時
- 最終日は午後5時まで
- 観覧料
-
- 参考サイト
-
日本でのロック写真の第一人者である鋤田正義さんの展覧会。デヴィッド・ボウイやYMOなど数多くのミュージシャンを撮影したり、VANやBIGIとならぶメンズブランド「JAZZ」のシュールな広告写真も手掛けるなど、筆者にとって憧れの人です。鋤田さんは、光と影を巧みに操りながら感性で写真を撮り続けている。今回の催しでそのことを再確認したいです。
以下、公式サイトより抜粋
デヴィッド・ボウイが冷戦下のベルリンで録音した名盤『LOW』に収録された「SOUND & VISION」を冠した本展は、1970年代から現在までボウイと深い信頼で結ばれてきた鋤田正義の全仕事を、300点以上の作品から俯瞰する回顧展です。
常にカルチャーと並走し、自らシーンに入り込んで撮影された写真の数々。それらは時代の記録であるとともに、時代を超えるパワーと、ボウイが「SOUND & VISION」で示唆した”驚き”に満ちています。
- 公式サイト
-
- 会場
-
- 会期
-
- 2012年8月11日(土)~2012年9月30日(日)
- 休館日
-
- 開館時間
-
- 観覧料
-
- 一般 800(640)円
- 学生 700(560)円
- 中高生・65歳以上 600(480)円
- ※( )は20名以上団体および東京都写真美術館友の会、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引
- ※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
- 参考サイト
-
柔らかく、浮遊した若さが感じられる雰囲気がいいですね。
以下、公式サイトより抜粋
池田が日常のなかで撮りためたポラロイド写真から、大谷がインスピレーションを感じた写真をピックアップ。それら写真は、被写体がはっきりと映るコントラストの強い風景と、ぼやっとかげろうのように映る淡い風景が2枚一組となり、大谷のドローイングを版画にしたこたえと共に、一作品として完成する。……そんな、二人の正直なこころの中をつむぐ、インスタレーションです。
- Facebook
-
- アーティスト
-
- 会場
-
- 会期
-
- 2012年7月31日(火)~2012年8月12日(日)
- 休館日
-
- 開館時間
-
- 観覧料
-
猫派か犬派かと問われれば、どちらでも好きだし、哺乳類、爬虫類問わず、生き物は好きで動物園も好みの場所である。
『猫除け詩集』という題名を見たとき、「猫じゃらし詩集」と誤って読んでしまった。子供のころは、よく猫じゃらしで遊んだ。冷え性の者にとっては、動物の尾っぽに似たあの暖かそうな花穂が心をホカホカと温めてくれる。
古畑智子さんによる写真は詩の添え物というより、詩の文字と写真あわせて詩集となっており、切り離せない関係をなしている。そして、さとうゆきさんの詩が持つ柔らかい文体の中にも哲学的で宗教的な空気感により、写真に映し出された猫たちが神父や僧侶、思想家に見えてくる。何とも不可思議な感覚がこの詩集には漂っている…。
猫じゃらしで猫と戯れたくなる一冊。
- 著者
- さとうゆき
- 写真
- 古畑智子
- 出版社
- 創樹社
- 発売日
- 2000年7月25日
デジタルデバイスの時代において、絵本の存在が気になります。
以下、公式サイトより抜粋
本展は、いわゆる絵本という枠組を拡げ “見る本” という視点から、日本デザインコミッティーのメンバーが、自らすすんで、また、心からすすんで手にした、heart & art の “絵本” を取り上げます。
“絵本” とのささやかな経験は、脳をリラックスさせたり、感性をインスパイヤされたり、心に何かリスペクトを抱くものではないかと思います。
- 公式サイト
-
- 会場
-
- 会期
-
- 2012年7月18日(水)~2012年8月6日(月)
- 休館日
-
- 開館時間
-
- 観覧料
-